jinsatの日記

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2021年
01月04日
02:45

現代のソドム120日 (その2)

驚くことに、アンネケは平日、学校に通っていた。
「城から戻っても、親は何事もなかったような態度だったので、私も沈黙しました。」
「学校では、"実在しない物"として過ごしました。週末にされたことを思い出したくなかったのです。」

彼女は、秘密組織で見た子を学校で目撃しているが、教師には言えなかった。一度、大好きだった先生から宿題の出来が悪くてひどく叱られた時、感情がよみがえって大泣きし、すべてを言いそうになった。
「脅され、逃げ道がないと信じていたので喋れませんでした。」

やがて彼女は、地下組織の子供達の中で目立った存在となった。高度な趣味を持つ組織の上層部の男達から、もっとも美しく、優れた官能性を持つ「モノ」として認められたのだ。
「わたしは、恥と自己嫌悪の海で溺れないための唯一の筏としてしがみつきました。」

10才の時、彼女はとある邸宅に連れて行かれた。汚いマットの敷かれた小部屋で待たされたが、そこは過去に何度か連行された場所だった。その日まで6ヶ月間、アンネケは特別な計らいによってレイプされていなかったので、この時の出来事をよく覚えているという。
「わたしはいつも、次に現れる男性から、『この子はまだ子供だから、こんなことはできない』と言ってもらえると信じていました。」
入って来た巨体の男性は理由もなく怒鳴り出したが、それは彼女の知らない言語だった。手振りで服を脱ぐよう指示され、脱げずにもたもたしている彼女のTシャツを力づくで捲り上げ、突然笑いだした。彼女はその皺だらけの男が怖かったが、生き残るための理性が生まれ、男の存在に同調した。彼の唇がほんの少し、幼い少年に見えた。それはまるで馬鹿にされ、からわかれた少年の唇ようだった。彼女はその唇に意識を集中して愛おしく思い、男に抱きついてキスした。
「わたしは彼が欲しがっていたもの、愛を与えました。誰からもその男が得られなかった愛を、彼が求めるスタイルで。」
「それからわたしの意識は肉体を離れました。彼が犯しはじめたからです。わたしの意識は、天井の照明の笠の模様にフォーカスし、何も感じなくなりました。やがて、男が射精しそうになったので、意識が肉体に戻りました。怖かったのです。このタイミングで相手を殺す男がいたから。」
男は、しばらく悶絶していた。
「わたしは冷たく男を見ていました。それは人間の醜い姿でした。」
すっかり満足した男は、外国語で彼女と会話しようとした。この時、彼女な大きなミスをした。冷たい目で男を見続けていたのだ。レイプの後、満足そうな態度を演ずることのできなかった子供が射殺されたケースを、アンネケは知っていた。
男が何もしなかったので、彼女は、その男が、それほど偉い地位ではないと思ったが、現実には世界で有数の権力を持つ人物だった。
それを知ったとき、彼女は強度の人間不信に陥ったという。
「地上のものなら何でも手に入る、父親より年上のこの男が、10才のわたしに、どうしてこんなことをするのか、ショックでした。誰が見ても、わたしは幼い少女だったのです。怒りがこみあげ、復讐したい、自分にしたことをこの男に返したいと思いました。」


The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2002/may/05/dutroux.fea...
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